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       化学物質国際対応ネットワークマガジン 第37号
          http://www.chemical-net.info/
              2011/10/13 配信
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このメールマガジンは、化学物質国際対応ネットワークのウェブサイトから
配信登録をされた方を対象にお送りしています。

第37号は、以下の内容をお送りいたします。
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☆ [1]開催案内
国際シンポジウム「アジア沿岸水圏における環境モニタリングと管理 ―
残留性有機汚染物質(POPs)に関するストックホルム条約の10年と今後」
                  化学物質国際対応ネットワーク事務局
☆ [2]日中韓における化学物質管理に関する政策ダイアローグの結果について
                  化学物質国際対応ネットワーク事務局
☆ [3]欧州化学物質管理の最新動向
                  化学物質国際対応ネットワーク事務局
☆ [4]中国の環境関連動向     化学物質国際対応ネットワーク事務局
☆ [5]あとがき          化学物質国際対応ネットワーク事務局
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[1]開催案内
国際シンポジウム「アジア沿岸水圏における環境モニタリングと管理 ― 残留性
有機汚染物質(POPs)に関するストックホルム条約の10年と今後」
                 [化学物質国際対応ネットワーク事務局]

国連大学サステイナビリティと平和研究所(UNU-ISP)国際会議「残留性有機汚染
物質(POPs)に関する ストックホルム条約の10年と今後」が下記のとおり開催され
ます。

日程:2011年10月25日(火)9:30 - 17:10
会場:国連大学本部ウ・タント国際会議場(東京・渋谷)
参加費:無料

詳細および参加をご希望の方は、以下のページをご確認ください。
http://isp.unu.edu/jp/events/2011/environmental-monitoring-and-governance
-in-the-asian-coastal-hydrosphere.html

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[2]日中韓における化学物質管理に関する政策ダイアローグの結果について
                 [化学物質国際対応ネットワーク事務局]

第5回日中韓における化学物質管理に関する政策ダイアローグ及び第5回
日中韓専門家会合が2011年8月31日から9月2日にかけて韓国・済州島で開催
されました。その結果の概要を紹介します。

1.日中韓の化学物質に係る生態毒性試験テストガイドラインに関する専門家
会合(8月31日(水):日中韓の政府関係者、学識経験者及び専門家等 約20名
が参加)生態毒性試験テストガイドライン(TG)の運用についての各国の実施状
況が説明されるとともに、3カ国の調和に向けた議論が行われました。中国から
は、3カ国の試験データ要件や試験条件の比較等についての報告が行われまし
た。日本からは、日本が中心となって開発したOECDのTGについて報告が行われ
ました。韓国からは、韓国固有種を用いたTGについて、その有効性について報告
が行われました。今後、中国・韓国と規制調和のために必要な比較資料を得るた
めの毒性試験を実施することを目的とした情報収集及び情報共有をすること等が
合意されました。

2.日中韓の化学物質管理政策に関する公開セミナー
(9月1日(木):日中韓の政府関係者、一般公募による参加者等 約180名が参加)
化学物質関連法制度の最新の動向、実施状況について、各国から説明されると
ともに、参加者からの質疑応答により活発な議論が行われました。中国からは、
2010年に改正された新化学物質環境管理弁法の改正のポイントとその施行状況、
2011年に改正された危険化学品安全管理条例の改正のポイントについての報告
が行われました。日本からは、東日本大震災時の化学物質管理対策及び2009年
に改正された化学物質審査規制法(化審法)の改正のポイントや同法に基づく
リスク評価手法についての報告等が行われました。韓国からは新たに導入が検討
されている「化学物質登録及び評価等に関する法律」についての詳細と、GHS制度
の詳細な施行状況が報告されました。参加者から、中国の発表に対しては、有害
性化学物質の管理の主体やGHSの表示に関する罰則、PRTRのデータの届出時期、
施行前に製造した化学物質の取り扱いについての質疑が行われました。また、
日本の発表に対しては、GHSラベルの発行主体や、スクリーニング評価の初期設定
クラスの根拠、優先評価化学物質以外の監視化学物質の評価についての質疑が
行われました。

3.第5回日中韓政府事務レベル会合
(9月2日(金):日中韓の政府関係者及び専門家等 約30名が参加)
日中韓の政府関係者により、化学物質管理政策、化学物質事故への対応、毒性
及びばく露の評価手法及び化学物質のデータベースについて、各国の状況が説明
されるとともに、意見交換がなされました。具体的には、日本の化審法、中国の
新化学物質環境管理弁法、韓国の有害化学物質管理法の改正等の詳細について
意見交換が行われました。各国のリスク評価手法については、活発な質疑応答が
行われました。最後に、日本側から中国・韓国の関係者をGLP施設の査察に招待
することが提案され、中国及び韓国から積極的な支持と合意が得られました。

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[3]欧州化学物質管理の最新動向
                 [化学物質国際対応ネットワーク事務局]

1.REACH規則に基づく認可物質リストの追加について
欧州委員会(EC)のコミトロジー関連文書によると、REACH規則に基づく候補
物質リストのうち 8 種について、REACH委員会により同規則附属書 XIV
(認可対象物質リスト)への収載に向けた検討が2011年9月28日から29日にか
けて行われた模様ですが、その結果はまもなく公表されるようです。今回の、
認可対象物質リストへの収載候補となった物質は、フタル酸ジイソブチル(DIBP)、
三酸化二砒素、五酸化二砒素、クロム酸鉛、ピグメントイエロー‐34、
ピグメントレッド‐104、リン酸トリス(2-クロロエチル)、2,4-ジニトロトルエンの 
8 種です。これは、2010年 12 月になされた欧州化学物質庁(ECHA)の提案に
基づくものですが、認可対象物質として付属書 XIV に収載されると、規定される
日没日(サンセットデート)以降は、特定の用途で認可を受けない限り、EU 域内
での上市・使用が出来なくなりますので注意が必要です。
出典:European Commission Comitology Register, CMTD(2011)0870
http://ec.europa.eu/transparency/regcomitology/index.cfm?do=search.
dossierdetail&w+xMl63tMoR9vrnISqTa8fyZBS7xKeJ7SvEeVVh88bf8UyGCFNeQms0nFWf7vN99

2.Public Consultation on 20 potential Substances of Very High Concern
ECHAは、REACH規則に基づき、以下の20物質について候補物質リストに収載
する提案を2011年8月29日に公表しました。これらの物質のうち、
Aluminosilicate Refractory Ceramic Fibres (RCF)及びZirconia 
Aluminosilicate Refractory Ceramic Fibres (Zr-RCF)の2物質については、一部の
組成物が候補物質リストに既に収載されていますが、EUで上市する全ての関連
組成物を対象とすることを目的として、変更提案されたものです。
なお、これらの20物質に対するパブリックコメントの期限は、2011年10月13日と
なっています。

【新たに提案された20物質】
(1) Dichromium tris(chromate)
(2) Potassium hydroxyoctaoxodizincatedi-chromate
(3) Pentazinc chromate octahydroxide
(4) Aluminosilicate Refractory Ceramic Fibres (RCF)
(5) Zirconia Aluminosilicate Refractory Ceramic Fibres (Zr-RCF)
(6) Formaldehyde, oligomeric reaction products with aniline (technical MDA)
(7) Bis(2-methoxyethyl) phthalate
(8) 2-Methoxyaniline; o-Anisidine
(9) 4-(1,1,3,3-tetramethylbutyl)phenol, (4-tert-Octylphenol)
(10) 1,2-Dichloroethane
(11) Bis(2-methoxyethyl) ether
(12) Arsenic acid
(13) Calcium arsenate
(14) Trilead diarsenate
(15) N,N-dimethylacetamide (DMAC)
(16) 2,2'-dichloro-4,4'-methylenedianiline (MOCA)
(17) Phenolphthalein
(18) Lead azide Lead diazide
(19) Lead styphnate
(20) Lead dipicrate

出典:ECHAホームページ(8月29日付)
http://echa.europa.eu/news/pr/201108/pr_11_20_svhc_consultation_
20110829_en.asp

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[4]中国の環境関連動向
                 [化学物質国際対応ネットワーク事務局]


1.ChemConアジア会議開催
ChemCon アジア会議が、6月28日〜7月1日にかけて香港で開催されました。
今回の2011アジア会議では、化学品管理を中心議題とするプラットフォームと
して、25ヶ国・地域から300人近くの化学品管理分野の専門家を招待し、全世界
の化学品管理について討論が行なわれました。
今回の会議では、アジア地域、EU、米国、中南米と太平洋地域それぞれの化学
物質管理の最新の法律、レポート、新規化学品の測定、評価、分類とラベル、
リスク管理、危険化学品の情報、製品登録などについて、様々な視点から化学物
質管理のあり方を模索し、各国、各地域の化学品管理法制度に関する共通点と
相違点を比較し、質疑応答等を通じて情報交換が行なわれました。
環境保護部化学品登録センターの葉旌 博士は、関連分科会で「中国化学品管理
法制度の重要な変更点」を発表し、《新化学物質環境管理弁法》の改正後の主な
変更点と具体的な内容を紹介しました。

出典:環境保護部化学品登録センターホームページ (7月4日付)
http://www.crc-mep.org.cn/news/NEWS_DP.aspx?TitID=374&T0=01000&
LanguageType=CH&Sub=125

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[5]あとがき           [化学物質国際対応ネットワーク事務局]

今夏の猛暑もいつの間にか過ぎ去り、さわやかな秋の気配が感じられる今日
この頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
今号では、日中韓日中韓における化学物質管理に関する政策ダイアローグの
結果と、欧州のREACH規則において候補物質リストのうち の8 物質について、
REACH 委員会で附属書 XIV(認可対象物質リスト)への収載に向けた検討が
なされたこと、また、新たに20物質に関し、候補物質リストの追加収載がパブリック
コメントにかけられていることをお伝えしました。今回の候補物質リストへの収載
提案は、これまでの提案物質数と比較して一気に数を増やしており、併せて一部
にはスコープの拡大も見られます。このような動向の背景には、欧州域内での関
連する訴訟やCARACAL(Competent Authorities for REACH and CLP)での議論があ
るのではないかと推察しています。

化学物質国際対応ネットワークでは、国内外の化学物質管理に関するダイナミック
な動きを踏まえ、現地取材やセミナー等の企画を通して、みなさまのお役に立つ
情報提供をして行きたいと考えていますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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ございます。

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