2007年度
日中韓の化学物質管理政策に関するセミナー
(2007年11月8日)
化学物質国際対応ネットワークでは、「第1回日中韓における化学物質管理に関する政策ダイアローグ」が開催された機会を活用し
て、国内の中国及び韓国の化学物質管理に関心を有する方を対象に、11月8日に「日中韓の化学物質管理政策に関するセミナー」を
開催し、101名の方にご参加いただきました。
本セミナーでは、冒頭に化学物質国際対応ネットワーク事務局から今回のセミナーの背景とネットワークで提供している情報内容を紹介しました。また、財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)の荻原主任政策研究員から、直前まで開催されていた日中韓における化学物質管理ワークショップ(WS)の結果概要が報告されました。これに続いて、今回のセミナーのメインテーマである日中韓の化学物質管理政策に関しては、三カ国の環境省に相当する行政庁の化学物質管理実務担当者(以下参照)から、それぞれの国の化学物質管理の現状について最新のデータを含むプレゼンテーションが行なわれました。
日本 | 環境省環境保健部化学物質審査室 平塚係長 | 英語(PDF:620KB) |
---|---|---|
中国 | 国家環境保護総局固体廃物及有毒化学品管理処 Yu Fei処長 |
英語(PDF:160KB) |
韓国 | 環境部化学物質安全課 Minho Lee課長 | 英語(PDF:1.8MB) |
講演後の質疑応答では、中国の化学物質管理に関しては、新規化学物質の届出制度、生態毒性試験に関する考え方、E-wasteに関する事業者の対応などについて参加者と中国側当局者の間で直接的な確認や意見交換が行なわれました。また、韓国の化学物質管理に関しては、GHS制度、有害化学物質管理法(TCCA)などについての解釈や今後の動向などについて、韓国側当局者と活発な意見交換が行なわれました。
今回のセミナーでは、時間の制約から事前に質問を募集し中国側及び韓国側に回答準備をお願いしていたので、当日出た会場からの質問と併せてある程度効率的に意見交換が出来たのではないかと考えています。また、全てのプログラムが英語で行われたこともあり、理解しにくい点などあったかと思いますが、化学物質国際対応ネットワークとしては、積極的にこのような対話・交流の機会を設け、国際的な化学物質対策についての国内関係者の理解と対処能力の向上と、諸外国の関係者との相互理解の向上による調和に向けた取組を継続的に支援して行きたいと考えております。
最後に、当初の定員が大幅に超過したため、急遽会場を変更して対応したことによる参加者の皆様のご不便をお詫び申し上げます。
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日中韓における化学物質管理に関する政策ダイアローグ
(2007年11月7日~9日)
平成19年11月7日(水)から9日(金)まで、「第1回日中韓における化学物質管理に関する政策ダイアローグ」が東京で開催されました。日本、中国、韓国及び米国(オブザーバ)の政府関係者、学識経験者、企業等約30名の参加を得て開催されたワークショップでは、日中韓における化学物質の有害性分類に関する更なる調和の推進に向けて具体的な作業を進めるべきであるとの認識 が共有されるなど、活発な議論がなされました。
これを受けて、日中韓の政府事務レベル会合(課室長級)では、今後の連携・協力の進め方について議論がなされ、また、次回以降は三カ国の持ち回りにより年1回の政策ダイアローグを開催(次回は韓国で開催)することが合意されました。
これらの成果は、12月に富山で開催された第9回日中韓三カ国環境大臣会合(TEMM9)に報告されました。共同コミュニケの中で、三大臣は日中韓三カ国の化学物質管理に関する情報交換の進展を歓迎しました。
<参考>
TEMM9 Joint Communique
8. …Also, the Ministers welcomed the progress of information exchange on chemicals management as well as the outcome of the Tripartite Policy Dialogue on Chemicals Management among China, Japan and Korea held in Tokyo in November 2007.
They recommended exploring of areas of further co-operation and harmonization in chemicals management through this
dialogue, including responses to the Globally Harmonized System for Classification and Labelling of Chemicals (GHS),
and information sharing on chemicals used in products.
(和訳)
TEMM9 Joint Communique
8. …また、三大臣は、化学物質管理に関する情報交換の進展や、2007 年11 月に東京で開催された第一回日中韓における化学物質管理に関する政策ダイアローグの成果を歓迎した。三大臣は、このダイアローグを通じて、化学品の分類および表示に関する世界調和システム(GHS)への対応、製品に使用されている化学物質に関する情報共有といった、化学物質管理に関する更なる協力と協調の可能性を探ることを奨励した。
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REACHに関する登録及び化学物質安全報告書セミナー
(2007年10月29日)
【プログラム】
講演1 | REACH概要紹介
[TNO Dr. Kees van Leeuwen] |
英語(PDF:429KB) 日本語(PDF:1.1MB) (仮訳) |
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講演2 | REACHの登録を成功させるために
[TNO Dr. Tim Bowmer] |
英語(PDF:105KB) 日本語(PDF:724KB) (仮訳) |
講演3 | データ要求及びばく露シナリオ
[TNO Dr. Tim Bowmer] |
英語(PDF:266KB) 日本語(PDF:757KB) (仮訳) |
講演4 | 化学物質安全性評価 (CSA)
[TNO Dr. Dinant Kroese] |
英語(PDF:188KB) 日本語(PDF:356KB) (仮訳) |
講演5 | 化学物質国際対応ネットワークについて | - |